ユーザーを増やすグロース戦略とは
マッチングサイトは、リリースがゴールではありません。実際には、公開してからが本当のスタートであり、「使ってもらい、続けてもらい、広めてもらう」仕組みを作っていくことが成功へのカギとなります。
マッチングサイトの開発には多くの時間とコストがかかります。しかし、どれほど優れた機能やデザインを備えていても、ユーザーが増えなければ収益にはつながりません。
リリース後の「グロース戦略(ユーザー獲得と定着の仕組み)」こそが、事業の成否を左右する最重要事項です。
本記事では、マッチングサイト運営におけるリリース後の戦略的施策を5つの視点から整理し、実務的な対策も交えて解説します。
「広告を出せば一定の流入がある」「SNSで拡散されれば自然にユーザーが増える」
── こうした発想は、まだブランド力のないリリース初期には通用しません。
特にマッチングサイトのような両面市場(ユーザー×ユーザー)では、最初の数十人が活動しないと「空っぽ感」が出てしまい、新規ユーザーの離脱を招きます。
例:地方のフリーランスエンジニア向け → 地域別のSNSグループやイベントなどから直接声をかける
SEOは成果が出るまで時間がかかりますが、中長期で継続的にユーザーを獲得できる有効なチャネルです。さらに、マッチングサービスは「〇〇したい人」「〇〇で困っている人」などのニーズ検索と相性が良いのも特徴です。
ポイント:記事にはCTA(登録への導線)を明確に設置することで、読者をユーザーへ転換します
マッチングサイトの利用者は「良かったら誰かに勧めたい」と考えるもの。しかし、仕組みがなければ行動に移しません。
「使い方がわからない」「マッチしない」など、初期体験でつまずくとユーザーは離れます。
施策の打ちっぱなしでは改善にはつながりません。どこで離脱しているのか、何が成果につながっているかを定量的に把握することで、次の施策が見えてきます。
マッチングサイトは、作っただけでは使われません。最初の100人、初回の成功体験、口コミの連鎖、モニタリングと改善──
こうした地道な改善の積み重ねによって、ようやく成長曲線に乗ることができます。
グロースに必要なのは、広告費ではなくユーザーの「動き」を深く理解する視点です。
開発フェーズを終えた今だからこそ、ぜひ「グロース戦略」を始めてください。